富士山登頂の詳細!登頂率・時期・時間・費用・ルート難易度を解説

富士山登頂の詳細!登頂率・時期・時間・費用・ルート難易度を解説

日本で一番高い山の「富士山」。登ろうと考えている人も多いですよね。この記事では、富士山の登頂率・登頂時期・時間・費用・ルート別の難易度などを紹介します。安全に登山するためにも、今回紹介する情報をぜひ参考にしてください。


日本最高峰の山である「富士山」。人生に一度は登って見たい山であることは間違いありません。しかし、「富士山に登りたいけど大変そう」と諦める人は多いのが現実です。

今回は、富士山登山の登頂率・登山時期・登山時間・実際に掛かる費用から各ルートの難易度まで、徹底的に解説致します。

この記事を読んで頂ければ、富士登山に必要な情報を知り、より富士山を登るイメージや計画を練ることが可能です。ぜひ最後まで読んで下さい。

富士山の特徴

「勝つためには、まず相手を知ることから」。ここでは富士山の全体的な特徴について説明を致します。

◯標高と所在地
富士山の標高は3776mと日本最高峰の山であり、日本の象徴として芸術作品の題材などに広く使われています。日本を問わず世界的にも注目を集めている山であり、2013年6月には世界遺産に登録されました。

所在地は静岡県と山梨県にまたがり、全国各地より多くの登山客が訪れます。近年は世界遺産登録の影響もあり、インバウンド需要も年々拡大しています。

◯登山の難易度
富士山の登山難易度は後述する4コースによって大きく変わります。4コースという幅広いコースの中から、自分に合ったコースを選択出来るのは富士山の魅力と言っても良いでしょう。

日本全国の山という視点で見ると、富士山の難易度は中級レベルとなります。上級者向けコースになると、絶壁をよじ登ったり、滑落の危険性を踏まえて進まなければ行けません。万全の対策は必須ですが、初心者でも富士登山は難易度的にも十分可能であると感じます。

◯車両規制
富士山の御殿場ルートを除く3ルートは自家用車でのマイカー規制が敷かれています。これは夏季登山シーズンに実施され、混雑緩和のために行っています。そのため、基本的には山麓の臨時駐車場にマイカーを駐車し、シャトルバスやタクシーを使って5合目まで向かう形を取ります。登山当日になって、あたふたしないためにも、事前に調査しておくことで対応可能です。

富士山の登頂者数

富士山の登頂者数は公式でも記載はありません。

これは実際に登った全体数と、大まかな登頂率を掛けることで、登頂者の概算を出すことが可能です。

例えば平成29年度の登山者の合計は284,862人という統計が出ています。
(引用: 平成29年夏期の富士山登山者数について http://kanto.env.go.jp/pre_2017/29.html

富士山は登頂成功率50〜60%と言われています。低い数値の50%で計算をすると、142,431人という数値が出ますので、これがおおよその年間富士山登頂者人数です。

富士山は標高が高いため、高山病の危険などもあります。ビギナーだから登るのが難しい訳ではなく、玄人だから簡単に登れる訳でもありません。事前に富士山のことをしっかり調査しておくことで、登頂率も比例して上がると感じます。

「分からない」が原因で、引き起こされるダメージを最初限まで減らすことが、登山成功の鍵になるでしょう。

富士山山頂の登頂成功率

登頂成功率は公式データはありません。しかし、おおよその目安として50%〜60%と言われています。

この数値を聞くと「2人に1人は登れない」とネガティブに捉えてしまいがちですが、正しい予備知識と富士登山までの事前準備などを行うことで確率を上げることは可能です。

パーセンテージはあくまでも全体の傾向として捉える程度に留めておく位がちょうど良いかもしれません。

富士山の登頂時期

結論から話すと、富士山は登山時期が明確に決まっています。

2018年度の山開きと閉山日ですが、山梨県側にある「吉田ルート」は7月1日〜9月10日。静岡県側にある「富士宮ルート」、「須走ルート」、「御殿場ルート」は7月10日〜9月10日となります。

山梨県側の7月1日という日付は、神事を行う伝統を受け継いで何年もこの日から変わらず開山しています。

しかし、山開きすぐの日程であると、積雪が残っていたりすることで登山規制が入ることも珍しくありません。過去には、登山ルートを下山する人と登山する人で譲り合いながら歩いていたこともあります。

そのような意味でも、登山日は山開きから少し経ってからの方が良いでしょう。

富士山の登頂時間

富士山には4つのコースが存在するため、登るコースによって登頂時間も変化します。

①吉田ルート
所要時間は、登りで約6時間、下りで3時間半が平均です。全体距離は、15.1Kmと長いですが、道が整備されており歩きやすいのがタイム短縮に繋がっています。

②富士宮ルート
所要時間は、登りで約5時間、下りで2時間半が平均。全体距離が10Kmと富士山でも最短のコースであり、身体的な負担が少ないです。

③須走ルート
所要時間は、登りで約5時間半、下りで2時間半が平均。全体距離が14Kmあるのに、下りの時間が短いのは「大砂走り」があるからです。下り専用の下山ルートを使い、一気に下ることが可能です。

④御殿場ルート
所要時間は、登りで約8時間、下りで3時間が平均。全体距離19.5Kmは4コース内でも最長。こちらも大砂走りがあるため、下山は早いです。

それぞれの登頂時間を加味しながら、富士登山のコース検討を行うことがベストです。

富士山登頂にかかる費用5つ

費用については、実際に登頂をする時期、道具をどれだけ揃えるかなどによって大きく変化します。ここでは主に費用として掛かる項目についてまとめます。

①交通費

富士山登山口まで行くための交通費が掛かります。1台のマイカーで大人数で行けば安くなりますし、住んでいる場所から電車とバスを使うと少し値段も高めになります。

例としては東京から河口湖口まで電車、バスを使って移動した場合の片道交通費は以下となります。

・東京駅から河口湖駅:2560円
・富士急行バス 東京駅から河口湖駅:大人1800円 子供900円
・河口湖駅から富士スバルライン(五合目):大人 1540円 子供770円

その他3コースについては主に、静岡駅と御殿場駅から5合目に向かうバスが出発します。挑戦するルートによって、現地まで行く費用は大きく変わるため、事前に調べておくことがおすすめです。

②宿泊費

どのようなスケジュールで富士登山を計画するかによって大きく変わります。

例えば、「御殿場インター近くのビジネスホテルに泊まり、早朝に御殿場ルート新5合目口に移動する」「ご来光を頂上から見たい為、富士登山途中にある山小屋に一泊したい」などによって、宿泊費用も大きく前後します。

ビジネスホテルであれば、平日利用であれば1名シングルルームで5000円前後で利用可能です。

山小屋への宿泊費用も、各山小屋によって前後します。また、需要が大きく増える土日祝前日は値段が上がることが多いです。

例えば、吉田ルート八合目にある白雲荘は日月火水木の宿泊で、素泊まり5800円、一泊一食付きが6800円、一泊二食月が7800円となります。(参考:富士山の山小屋宿泊料金一覧:http://www.fujisanpo.com/yamagoya/charges.html

実際の登山計画と照らし合わせながら,宿泊施設を選定することが大切です。

③飲食費

富士山は売店などの山小屋が充実している反面、500mlのペットボトルが500円などの高い値段で販売されています。

山小屋を宿泊施設として利用する場合に、食事付きプランを選んでいる場合にも、量は少なめである傾向が強いです。

そのため、登山前にコンビニエンスストアなどで食料を購入しておくことが大切になります。カロリーメイトなどの手軽に栄養を補給出来るものを1000円分ほど買っておき、富士登山途中の山小屋で食べる費用を4000円ほど見ておけば十分足りると感じます。

しかし、御殿場ルートは山小屋が少ない為、事前に持ち込む食料を多めにしておくことがベストです。

④トイレ代

富士登山はトイレ利用にもお金が発生します。多くのトイレが1回200円〜300円の間で掛かるため、1000円〜1500円位を費用として見ておけば問題ないです。

お金が掛かるからと我慢をしてしまうと、逆に体調を崩してしまうことになりかねません。無理せずに、トイレ代は十分に持っておきましょう。

⑤登山用品代

登山用品は多くあり、全てを揃えると驚くほどにお金が掛かります。全てを新しく購入するのではなく、今あるものも使うことを考えながら必要なものを購入しましょう。

最低でも、登山靴、登山用靴下、リュックサック、レインウェアにはこだわりましょう。

登山靴は安くて1万円、登山用靴下は1000円前後、リュックサックは30Lで1万円から2万円、レインウェアは1万円前後で購入可能です。

富士山の登頂ルート4つと難易度

ここまで紹介してきた通り、富士登山の登頂ルートは4つあります。それぞれのルートの特徴を解説していきます。

①吉田ルート:初心者ならまずはこのルート!

富士登山者の半分以上が使う、ポピュラーなルートです。吉田ルートのメリットは首都圏から電車とバスを使い、アクセスしやすい点。

登山途中の山小屋も4コースの中で一番多く、救護所も3箇所あるため、初心者が安心して富士山に挑戦出来る設備が揃っています。

しかし、富士登山のツアー客などピーク時には登山道が大変混雑します。観光地化されている吉田ルートを登る際には、多くの人が集まるため、登山に集中したい人にはおすすめ出来ません。

②富士宮ルート:距離は4コースで最短!

富士登山コースの中では、最短距離であるため、体力の消耗が少ないのがメリットです。救護所も1箇所あるため、初心者で静かな登山を楽しみたいのなら、富士宮ルートも選択肢に入ります。

しかし、短い距離での急な高度上昇により、高山病を発症する可能性が上がります。また登りルートと下りルートが一緒である為、譲り合いながらの登山になります。そのため、登山道も少し歩きづらく感じるかもしれません。

そして、ルートの特性上、ご来光を登山途中に見ることは出来ません。綺麗なご来光を見たいのであれば、違うルートをお勧めします。

③須走ルート:静かな登山を楽しみたい

富士山はピーク時には多くの観光客が押し寄せます。「観光客の多いルートを避けたい」方には、須走(すばしり)ルートがおすすめです。

富士登山者全体の1割だけしか利用しないルートであり、静かな登山が可能となります。また六合目までは、多くの高山植物を見ながら登山を楽しめるのも大きな魅力です。

しかし、八合目からは吉田ルートと合流が発生し、かなり混雑します。この合流が原因で、須走ルートから登ってきたのに、間違って下山する際に、吉田ルートに入ってしまう人も多いです。道を間違えてしまうリスクが想定されるため、須走ルートから登山する場合は、気をつけましょう。

④御殿場ルート:超ロングルートで玄人向け!

4コースの中でも登山距離は往復17.5Kmと最長。全登山者の6%〜7%しか利用しない、主に玄人向けのコースとなります。

高度差は4コースの中でも一番大きいですが、じわじわと登っていくために、高山病になりづらいというメリットがあります。

しかし、コース距離は最長でありながら、山小屋は4コースの中でも圧倒的に少ないです。事前の食料や水の用意は計画的にすることがおすすめです。

御殿場ルートで人気なのは下りの「大砂走り」。クッションのような砂を全力で駈け下るのは、とても不思議な体験です。

また、マイカー規制がないため、車で五合目登山口まで行けるというメリットもあります。

富士山登頂に必要な体力

富士山登頂には、およそ9時間以上の登山時間を要します。この時間は休憩を挟みながらも歩き続けるため、フルマラソンを歩いて完走する位の体力が必要です。

このような話を聞くと「無理」「出来ない」と思われがちですが、途中で体力を回復させながら進むことが出来ます。休憩を細かく挟みながら頂上を目指しましょう。

初心者や、普段運動していない人でも、日常生活を送る体力に難がなければ、頂上を目指すことは十分に可能です。

富士山登頂初心者の注意点3つ

ここでは富士登山初心者が気をつけておきたい注意点を解説致します。

①足首の怪我を防止する

登山をする上で最大の生命線は、足にあります。特に足首を捻ったり、足が動かなくなってしまうと、いくら体力があっても登山を続けるのが難しくなります。

そのため、足首をしっかり守ってくれるハイカットタイプの登山靴を履くことや、生地が厚めに作られている登山用靴下などを揃えておくことがおすすめです。

富士登山はすべての場所が、歩きやすい場所とは限りません。足の怪我をしっかりとケアすることで、登頂成功率は格段に上昇します。

②登山グッズにこだわろう

決められた費用の中で、登山グッズにこだわることがおすすめです。登山している人を見ると、サンダルと短パンで登山する人を見かけますが、おすすめ出来ません。

疲れを少しでも軽減するために、体の筋肉を固定するコンプレッションインナーを着る。高度差による体温調整を行うために、軽量で薄手のナイロンパーカーを持参するなど、準備をしていれば対策出来ることも自ずと増えてきます。

最低限装備する身の回りのものだけでも、登山グッズにこだわって欲しいと思います。

③適度に休憩を取ろう

体に疲労を感じていなくても、休憩は必ず取ることが大切です。これは、急な高度上昇による高山病発症を防ぐためです。

体力が十分有り余っていて、休憩なしで登っていくと、高山病リスクが上がります。そのようなリスクがあることを頭の中に入れておきながら、定期的なタイミングでの休憩を必ず入れることが大切です。

おまけ:富士山の登頂回数最多は何回?

「富士山の登頂回数最多は何回?」
実際に調査すると、實川欣伸さんの2005回が富士登山最多記録となっています。

「ミスター富士山」の肩書を持つ實川さんは、富士登山2230回を目標に掲げており、現在も登山活動を続けています。

Twitterで實川さんの富士山登頂投稿が見れますが、登山シーズンは1日〜2日おきに富士山を登頂している驚異の体力の持ち主。

そんな實川さんにも、是非注目して見て下さい。

實川欣伸さんのTwitter:https://twitter.com/Jitsukawa3776

まとめ

今回は、富士山の登頂率の概算から、実際の登頂時間から、4コースそれぞれの特徴についても具体的に解説致しました。

日本最高峰である富士登山は、体力的にも決して楽ではありません。しかし、事前の準備と情報収集を行うことで、登頂率は大きく向上します。

ぜひ、人生に一度は日本の象徴である富士山に登って欲しいと思います。この記事が、今後、富士登山を考えている人の後押しになれば幸いです。

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